花束をキミに・・・
「どんぐらいなんだ、おまえ。今日の株価、九時半にどーなっていたか、わかんのか?」
BがAに言い返す。
「つか株なんてカンケーないし、今のうちにできることをしねーやつが頭でっかちになんのよ。けっきょく青春のムダヅカイ」
「ってことは頭脳でオレに負けてるのを、みとめるわけだな?」
Bは辛抱強く強気で言った。
「えらっそーに。株なんか高校生や俺たち中ボーにできるワケねーだろ。あれ、なんだ、資本金がねーとな、やっぱし」
「だから、今のうちからためてくんだよ」
Aはろくに言い返す言葉をもたない。
学生の少ない小遣いを狙う商業企画品にどうしても手が出てしまう。
「おまえが馬鹿なのわかったか? できるのはテストだけの毎回同列一位の傲慢主義くん」