2番目のオンナ。〜アナタのパートナーは大丈夫?〜

「愛してるよ」

「大好き…」

「離れていかないで」

「一生離さない」

「ヒナだけだよ」


数え切れないくらい甘い言葉を口にする。

家で持て余してる欲をあたしが全身で受け入れる。

そんな毎日。

都合のいい女?

それって上等じゃない?

都合がいい女って男は好きでしょ。

「ねぇ本当に奥さんとエッチしてないの?」
そのまさに最中にあたしが聞くと彼は微笑んだ。

「ぜっんぜん誘われても寝たふりしてるし…ってか俺毎晩ヒナとヤってんのに帰ってからする元気ねーし」
「うっそだあ…だっ…てこんなに元気じゃん」
「これはヒナの前だけ、俺のパンツに落書きしたっていいよ」

冗談で彼はそんな事を言う。

「洗濯した時バレちゃうってば…バカ」
「そーだった」


笑い合って、
愛し合って、

愛されながらあたしは奥さんの事を考えた。

今、何してるんだろう…
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