2番目のオンナ。〜ｱﾅﾀのﾊﾟｰﾄﾅｰは大丈夫？〜

彼と愛し合い、体を重ねあう日々。
あたしたちが愛し合っているこの瞬間にも、彼の奥さんの中で命が膨らんでいく。


予定日がどんどん近付いて来る…


「立会いするの?」

あたしが聞くと彼は「うん」と言った。

「立ち会って欲しいって言われたから…」
「ちゃんと支えてあげられるのー?」
茶化すように言うと彼は笑った。

「正直自自信ないし、もう完全に女として見れなくなるけど…まぁいいと思ってる。だって俺、ヒナがいるし」


夫としては最低。
だけど覚悟も自信もないのにいきなり父親にならなくてはならない彼が可哀想だと思った。

あたしが癒してあげなくちゃ…
そんなふうに思って。

「結婚」というものや「夫婦」っていうもの「子供」がどんなものか想像もしてなかった。

コレが悪い事って分かっていながら、
"どうせデキ婚夫婦なんだし"なんていう考えがあって。

結婚したいがために子供を作った。
そんな女の「性略結婚」だって思ってたから。

彼が他の女（あたし）と遊びたい気持ちも分からなくはないし、それは仕方のない事。

あたしは彼からの愛に応えるだけ…