2番目のオンナ。〜アナタのパートナーは大丈夫?〜
(3)彼
翌日、昼前に彼から電話が入った。
『もしもし、ヒナ?今から会いに行ってもいい?』
「えっ?奥さんについてなくて大丈夫なの?」
『一度飯食ってからまた病院行く事にしてるから』
「じゃあお昼ご飯作って待ってるね」
『おう』
20分後、彼が合鍵で入って来た。
入って来るなりあたしを抱き締めた。
「ヒナーっ腹減ったぁ…」
「用意出来てるからどうぞ」
あたしが言うと彼はいつものソファに座る。
「うっまそー」
用意したチャーハンを見て彼は嬉しそうな顔をした。
彼の大好きなレンコンのチャーハン。
よっぽどお腹が空いてたのか彼はあっというまに食べ終わった。
「ねぇ、どうだった?感動した?」
あたしが聞くと彼は頷いた。
「感動したよ」
やっぱりそうかぁ。
「無事に生まれて良かったね」
「俺やっぱ、ヒナしか抱けねー」
彼はそう言うとあたしをソファに端に押し倒す。
「昼間っから?」
「ダメ?」
「後でまた病院行くんでしょ?」
「シャワー借りてくね」
彼はそう言ってあたしを強く抱き締めた。