2番目のオンナ。〜アナタのパートナーは大丈夫?〜

彼と奥さんの入籍した翌日、

奥さんの陣痛の始まる前日、

そして息子が産まれたその日、

彼はためらいもなくあたしを抱く。

彼の全身であたしを愛してくれる。
あたしはその度に満たされた。


二人で裸のままベットで横になるといつの間にか寝てしまった。

それからどれくらい時間が経ったか分からないけど、彼の携帯が鳴った。

彼より早くあたしが起きる。
そして携帯の画面を見た。

『ミユキ』
きっと奥さんなんだろう。

あたしは隣で眠る彼をゆする。

「ねぇ、電話。奥さんじゃないの?」

彼は眠そうに起き上がり、携帯を手に取った。

「もしもーし…」

「ゴメン、寝ちゃってたわ…今から行く…分かったって、分かった」

彼は携帯を閉じると服に着替える。

「時間ないからこのまんま行くわ」
「シャワーは?」
「大丈夫、じゃあ行ってくるなヒナ」

彼は下着姿のあたしに優しくキスをした。

「そうだ、明日から1週間あいつ家にいなくなるし、退院したら里帰りするみたいだから長く一緒にいられるよ」

彼は嬉しそうに笑った。

「楽しみだな」
彼が無邪気な笑顔を見せる。
こんな笑顔、奥さんにも見せてるのかな?

あたしは彼にぎゅっと抱き付いて首筋にキスをした。


「だいすき」
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