2番目のオンナ。〜アナタのパートナーは大丈夫?〜

悪いのは彼?

奥さん?

それともあたし?

あたしは悪者?

そうだよね。普通。


だけどこの時のあたしはただただ彼を愛してた。
都合のいい女かもしれないって不安になったりもしたけど、彼の優しくて甘い言葉がそんなあたしの不安を掻き消してくれる。


あたしたちは昼間に会う事はほとんどない。
たまに土日に彼が奥さんに嘘を吐いて出て来る時くらい。

それ以外はほとんど彼の仕事とあたしのバイトが終わった夜になる。

他愛のない会話をして、体を重ねて、笑い合って、おしまい。
時間はとてつもないスピードで過ぎ去っていく。

ぼーっとテレビを見ている時間さえ惜しくなって、
あたしたちは愛し合う。


だけど、
「うちに来てみない?」
彼が突然言った。

奥さんが退院する前日の事。

彼がどんなうちに奥さんと暮しているのか正直気になっていた。
あたしは行く事にした。
< 30 / 54 >

この作品をシェア

pagetop