2番目のオンナ。〜アナタのパートナーは大丈夫?〜

お昼ご飯を近所のスーパーに彼が買い出しに出かけた。
いくらなんでもあたしがあまりこの辺りをうろつかない方がいい。


お昼ご飯を一緒に食べて、彼とテレビを見て過ごす。
まったりしたこの時間が好きだった。

いつもとは違う空間だからなんだか新鮮に感じる。

そう感じていたのは彼も同じようだった。

「ヒナがこのうちにいるってなんか不思議。ヒナが奥さんならいいのに」
「はいはい」
「嘘じゃないよ、本気だよ」

じゃあなんで…



だめだ。

これを聞いたらダメ。

あたしは今の位置でいいって決めたんだから。
彼とあたしで決めたんだから。
あたしは文句を言っちゃダメ。

あたしは彼を癒してあげる存在でいなくちゃ。



そして夜が近付いた。
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