2番目のオンナ。〜アナタのパートナーは大丈夫?〜
「何突っ立ってんの、寝たら?」
彼はタオルで髪をくしゃくしゃ拭きながら言う。
「んー…なんかいいのかなって」
「今更何言ってんの」
彼はからかうように笑う。
そしてタオルを投げて正面からあたしを抱き締めた。
「ねー?ちゃんと乾かしておいでよ?風邪引くよ」
あたしが言うと彼はあたしのおでこにキスをした。
「んー?早くいちゃいちゃしたいから」
「まったくぅ…」
寝るのを躊躇っていたベットに意図も簡単に押し倒される。
シーツからほんのり甘い香りがする。
だけど少しだけ彼の匂いもした。
彼に借りたぶかぶかの彼のルームウェアを脱がされる。
パタン。
と何かの音がした。
あたしは音のしたほうに顔を向ける。
彼がキャビネットに置いてあった写真立てを倒した音だった。