2番目のオンナ。〜アナタのパートナーは大丈夫?〜
大きなベットの上であたしたちは重なり合った。
彼が動いてシーツが揺れるたびに、
彼の匂いと、
奥さんの甘い匂いが交互に香ってくる。
途中で彼に気付かれないようにそっと写真立てを立てた。
写真立てには笑顔の奥さんと隣に彼。
あたしはそれをじっと見ながら彼に抱かれた。
写真の中の奥さんに、あたしたちの事を見ていて欲しい。
奥さんが知らない彼を、あたしは知ってる。
毎晩こうやって求め合うんだよ。
可笑しくなっちゃうんじゃないかってくらい抱き合うんだよ。
彼はあたしの前ではいつも野獣になるの。
"サイコーの女"って言ってくれたの。
「ヒナ…愛してる」
「うん、あたしも」
「そろそろいいかな…」
「ちょっ…つけてる?」
「待って」
彼はキャビネットを開けた。
さっき見た避妊具の箱を彼は躊躇いもなく開ける。
「ね、ねぇそれ開けて大丈夫なの?」
「平気平気だって」
「本当に?」
「ヒナ、黙って」
彼にキスで口を塞がれた。