2番目のオンナ。〜アナタのパートナーは大丈夫?〜

「何か楽しかった、ありがとうね」

駐車場でチャイルドシートを取り付けている彼の後ろ姿に言った。
彼は笑顔で振り向いた。

「俺もめちゃくちゃ楽しかった。また来いよ、今日からあいつ実家に帰るからずっといないし」
「うん」


近所を気にしてバイバイのキスは出来なかった。

「じゃあね」
「おう」

軽く手を振ってあたしはアパートに帰った。




彼のうちからあたしのアパートまでは歩いて20分くらい。
そんなに遠くない事にあたしは驚いた。

こんなに近くに彼はいるんだ。

あたしのアパートに近いからってそこを選んだわけじゃなさそうだけど、それでも嬉しくなった。


こんなに近くに彼がいる、

あたしは一人じゃない。
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