2番目のオンナ。〜アナタのパートナーは大丈夫?〜

羨ましくて、

妬ましくて、

憎らしい。

あたしだってもっと早く出会っていたら…

奥さんさえ妊娠なんかしなければ…

悲しくて、苦しい。

「ただいま」

彼の声がした。

あたしは玄関に走って行って彼に抱き付いた。


「どうした?」

彼は優しく頭を撫でてくれる。

「あたしはやっぱり二番目なんだよね…結局は奥さんのとこに行っちゃうんだよね」

彼は驚いた顔をしてあたしをぎゅっと抱き締めた。
そしてそのまま押し倒された。

「愛してるのはヒナだけだって何度も言っただろ」
「…だって…」
「ヒナを愛してる」


何度も何度もキスをした。

そしてそのまままた結ばれた。

彼の温かい肌は気持ちよくて、優しくあたしに触れるたびに幸せに満たされた。

ああ、愛されてるって感じられるのはこの瞬間が一番大きくて。

お互いに「愛してる」って言いながら何度も何度も結ばれた。
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