2番目のオンナ。〜アナタのパートナーは大丈夫?〜
(2)愛
彼が奥さんと入籍した翌日に、彼は仕事帰りにあたしのアパートに来た。
あたしのアパートっていうより、以前から2人で住んでいたアパートだから彼のものでもある。
「昨日、籍入れて来た」
「そうなんだね」
彼はいつもの指定席、ソファの左側に座る。
あたしは彼にぴたっとくっついて右側に座った。
彼があたしの頭を撫でる。
「いい匂い…」
「さっきお風呂入ったから」
「今何時だ?」
「んーと…」
あたしはテレビの上においてある時計を見た。
「もう21時だよ」
「いい匂い…」
彼はあたしを強く抱き締めてあたしの長い髪におでこを引っ付ける。
「ヒナ…可愛い…」
キスから長いキス。
彼の手があたしの全身に触れる。
「昨日結婚した新婚さんのくせに…」
あたしが意地悪く言うと彼が笑った。
「ヒナじゃなきゃタタナイ」
「バーカ」
何度も何度もキスをした。
そして……