恋に迷える子豚チャン
それは、
子豚とご主人様。


そう私は、言うまでもなく子豚なのだ。


なぜ子豚かと言うと私の顔が豚に似ているかららしい。
(単に太ってるだけ?)



屋上に着くとすごく不機嫌な顔をした新クンがそこに立っていた。


おそるおそる口を開く。


「買ってきましたヨ」

「遅せぇ」

びくっ!!
今の顔にぴったしの低い声。

不意に肩を震わせてしまった。


「ごめんなさい」

「子豚風情が」

「ぶひ~」

「子豚うぜぇ、縛るぞ」


新クンはそう言うと、私を押し倒した。


「ぶひひひひひひひっ!?」

目の前に新クンの顔が!!
近い近い近い!!
息がかかる~。

どんどんどんどん私の顔が紅潮していくのがわかる。


ひ、ひぃ~~。


「月見バーガー、もう一個買って来い。」

「え?」
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