レモンドロップス。

「戸田君か・・・、名前は聞いたことあるけどあんまり知らないなあ」

あたしの話を聞いて、菜美は首をかしげた。

「あたしも良く知らないんだけどさ、けっこう女子に人気あるみたい」


と、菜美はいきなりあたしの顔を覗き込む。

「なっ、何よ~」

「いや、なんか嬉しそうだからさっ。やったじゃん!そんなイケメンと隣同士☆」

「・・・別に、ただのおとなりさんだよ~」

とりあえず向こうにとっては、ね・・・。


菜美はニヤニヤしながら言った。

「でも、気になってるんでしょ?戸田君のこと」

確かにそれはそう、なんか戸田君のこと気になるかも。


もっとちゃんと彼のこと、知りたいな。


「任せといて!うちのクラスにも、戸田君と同じクラスだった子いると思うから、リサーチしといたげるね!」

「・・・菜美!ありがたや~~!」

でもなんか、面白がってないかいっ?!




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