レモンドロップス。
ドキッとした。
陽斗と幼なじみの美少女。
今でも心に引っかかっている。
「ライブあった日、彩香が帰った後さ、あたし打ち上げ行ったじゃん」
菜美はあたしの顔色に気づいていない。
「その時、なんか妙に乾くんにくっついてた気がするんだよね」
「う~ん、ライブでみんなテンション上がってたから、それで盛り上がったんじゃない?」
とりあえずそう言ってみると、
「でもあの子、自分も陽風のメンバーって感じでみんなにべたべたしたり、あたしにも年上っぽく話したり、なんか好きになれない。」
と菜美。
それって半分(以上)ジェラシー入ってるような・・・。
のんきにそんなことを思っていると、
「彩香には言いづらかったんだけど、あの子、戸田君と2人で帰ったんだよね。送ってくとか言われてて。」
「え?そうなの・・・?」
急に胸の中が暗くなった。