レモンドロップス。

「菜美、あたし陽斗に聞いてみるよ。なんかウジウジ人のことを疑ってるのヤダし」


「えらいよ彩香！あたしも確かめてみよう～。年下女になんて、負けたくないし！」

菜美はあたしの言葉に嬉しそうにうなずいた。



「なんか、信じるって難しいよね･･･」

あたしは思わず菜美につぶやいていた。

「え？どうしたの」


「あたし、陽斗は本当はまじめな子だって分かってる。適当なことは言わないことも知ってるはずなのに･･･、不安なの。」

菜美はじっとあたしの話を聞いてる。

「これって、陽斗のこと、信じてないってことになるのかな」


はあ～、あたしは思わず大きくため息をついた。


「はあ～、あたしも分かんないよ～」

菜美もあたしを真似してため息をついた。

「でもさ、好きだから不安になるんでしょ。別に悪いことじゃないよ、きっと」

「･･･、かな？」


菜美は、急ににんまり笑うと、

「ていうか彩香、戸田君と何かあったんでしょ～？」

笑顔のまま、ズンズン迫ってきた。



･･･、結局全部白状させられました･･･。