アタシの野獣達
「本当の強さは、自己満足の為に相手に向かっていくことじゃない。
仲間を、大切な人を守る時に
相手に立ち向かうことが本当の強さ…。」
「そう言ってるんだよね?
…なんか、分かった気がするよ、ありがとう。」
さっきまで死んだような目を
していた野獣達は、もう此処には居なくて
なんだか、今の目の前にいる
野獣達が輝いていてまるで別人に見えた。
『うん!きっと貴方たちなら強くなれる。』
「ハハッ、ありがとう」
5人とも、嬉しそうに笑ってた。
笑えばかっこいいじゃん。
きっと、今まで絶対に損してたなぁー、勿体無い…。
きっと彼らは変われる――
『こちらこそありがとう』
アタシもつい嬉しくて
満面の笑みでそう言った。
「っ…///////」
皆、お顔が真っ赤…、
じぃーっと見ていたら
顔のあちこちに擦り傷があるのに気付いた。