アタシの野獣達




「本当の強さは、自己満足の為に相手に向かっていくことじゃない。
仲間を、大切な人を守る時に
相手に立ち向かうことが本当の強さ…。」


「そう言ってるんだよね?
…なんか、分かった気がするよ、ありがとう。」


さっきまで死んだような目を
していた野獣達は、もう此処には居なくて

なんだか、今の目の前にいる
野獣達が輝いていてまるで別人に見えた。


『うん!きっと貴方たちなら強くなれる。』

「ハハッ、ありがとう」

5人とも、嬉しそうに笑ってた。
笑えばかっこいいじゃん。

きっと、今まで絶対に損してたなぁー、勿体無い…。

きっと彼らは変われる――


『こちらこそありがとう』

アタシもつい嬉しくて
満面の笑みでそう言った。


「っ…///////」

皆、お顔が真っ赤…、

じぃーっと見ていたら
顔のあちこちに擦り傷があるのに気付いた。



< 6 / 32 >

この作品をシェア

pagetop