アタシの野獣達


アタシは、
パーカーのポケットに入っていたア〇パ〇マンの絆創膏を5枚取り出し、
1人1個ずつ渡した。


『はいっ、これ!どーぞ』


「っ…なんでア〇パ〇マンなんだよ」

5人ともブツブツ言ってる。


『だって!
 正義のヒーローだよ?
 大切なモノを守ってくれるなんてかっこいいじゃん?』


そう言えば、
野獣達は”フフッ”と笑う


「…そっか、ありがとな?」


そう言って、擦り傷ができていた頬に貼っていた。


しばらく沈黙が続いた


すると
ある野獣の一人が言った。



「なぁ?俺たちも正義のヒーローになれるかな?」


『きっと…なれるよ。
じゃあさ、約束しない?

いつか貴方達に守りたいモノが出来たら、それをきちんと最後まで守り抜くって事』


「あぁ、約束する。」



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