王子様との1ヶ月
12月の下旬
雪が降るのもあたりまえのことで
もうこたつがないと生活が出来ないくらい寒くなった
少しの間、雪を眺めていたら久遠が口を開いた
「ねぇ、クリスマス予定ないよね」
(「ないよね」って決めつけんなっーの)
「ないけど」
「やっぱり」と言わんばかりに鼻で笑ったのは流してやった
「一緒に過ごさない?」
(わかっている)
「断る権利はないんだろ?」
「ふふ、岩瀬くんもわかってきたね」
笑いながら計画をたてる顔は、どこかキラキラしていた
ドキッ
心臓がギュッとしめつけられる
この感情…
(そんなはずはない!
男だ男!いくら綺麗な顔したって、付いてるもんは付いてんだ)
思い切り首を振った俺を不思議そうに久遠が見てきた
気持ちを紛らわすために、男2人のクリスマス計画を考えてた