王子様との1ヶ月




『久遠 椿』



(久遠からだ)


少しテンションが上がるのが自分でもわかる


「もしもし」


『あっ明日のことだけど、僕の家に19時に来てよね』


「うん、わかった」


『それじゃあ明日楽しみにしておくね』


ッツー…ツー…


一方的に切られた電話は少し、ほんの少しだけ…寂しく思えた


それは1週間経ったら、こんな電話もかかってはこなくなると思ったから


何も考えたくなくなってきた…


もう寝よう


明日は最初で最後の久遠とのクリスマスだから






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