王子様との1ヶ月




帰る支度が終わり、玄関に向かう


「じゃあ帰るよ」



悲しい笑顔で手を振る久遠を見て玄関の扉を開いた



外は体が痛いほど寒かった



(あんな笑顔は見たくなかった…)


久遠のあの顔が頭に焼き付いて離れない



今ごろ何しているんだろうか



泣いてないだろうか



心臓が締め付けられて苦しくてしょうがない




気が付けば、帰宅する足を止め久遠の居る家へと走りだしていた








< 23 / 26 >

この作品をシェア

pagetop