王子様との1ヶ月
命令
試験からちょうど一週間がたった
まぁまぁ結果に自信があった。だから成績表を見たいがために早く登校するわけでもなく、いつもどおりの時間に学校に着いた
ざわざわ…
いつまよりも騒がしい廊下
教室に向かうまでに皆に注目されてる気がする
(自意識過剰か…?)
「はよー」
ゆっくりドアを開けると、一番に目に入った黒板を見て固まった
[次の下僕は岩瀬大稀に決定だっちゃ★]
野郎どもが次々と「頑張れよー」やら「どんまい」なんて呑気に騒ぎたてるなか、全く流れが読めない俺は呆然と立ち尽くしていた
「おい!大稀!大丈夫か?!」
全く動こうとしないのに気付いたのか、漣が声をかけてきた
「れ、漣…どういうことだよ、下僕ってなんだよ」
とりあえず席について漣の話しを聞いた