王子様との1ヶ月
ゆっくりと席についた漣は口を開いた
「お前さ…問題解いてから見直しとかやった?」
確かにあの時は余りに余裕な問題だったため、すぐに寝てしまった
「いや、やってない」
「やっぱりな。大稀の回答用紙、全部答えずらして書いてあったんだよ」
「はぁ?!」
「だーかーらっ!回答が全部ずれてたんだよ。つまり大稀は合計点数9点で、俺よりも下!はは」
(夢か…夢であって欲しい)
漣は初めて下僕をまのがれることができたため、頭の上に花が咲いている
(くそー)
「成績トップってやっぱ…」
「そう!今お前の頭中に浮かんでいる奴だよ」
(やっぱり…)
「あー終わった…グッバイ青春」
「なんだよ!そんな事言ったら俺の青春が入学から終わってるみたいだろ!」
「そうだよ漣。下僕になった時点で青春は終了だよ」
「まだ終わってねーよ!まぁたったの1ヶ月間くらい我慢しろ。どうせトイレ掃除とかだろ」
「う゛ー…」
机にうなだれながら空を見上げた