王子様との1ヶ月






数分もすると王子様は星を散らしながら教室に入ってきた





「おはようございます!久遠様」



「今回も学年トップおめでとうございます」





いつものように野郎どもが目を光らせ久遠に近寄る






チラッ




(こっち見た?!)




「フッ」





(おいおい…鼻で笑ったぞ!あの見下した目…やっぱ嫌い)






そんなことを思ってボーッと外を眺めていると






「大稀!大稀!大稀!」







うるさい漣が興奮しながら人の背中を叩く






「いたいよ。なに?」






人の機嫌も事も関係なしに、猿のように騒ぐ






「あいつがこっちに来るぞ!」





(…あいつ?)






ふと上を見ると王子様こと久遠椿が立っていた









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