虚空の水面 【詩…のようなもの】

ここにある

生まれた瞬間

ここにある

世界の規則も意味すらも知らず

語る言葉もなく

ここにある

産声をあげ

ここにいる事を叫ぶ

ここにあることを喜び叫ぶ

時から学び

規則を知る

好奇心で駆けていく

大きくなるとはそういう事

良きも悪きも学んでく

白も黒も灰色も

気づけばそして忘れてく

ここにあることを

だから安易な答えを導こうとする

でも

感じればいい

ここにあることを

海も山も宇宙にすら意味はない

誰かが勝手に意味を決めただけ

ただすべて

ここにあるだけ

誰にも意味はない

ただある

ある

わからないなら

生まれたときのように叫べばいい

あることを喜んだように

物事に意味はない

あるだけ

意味を決めるのは心なのだから

たったひとつの心なのだから

ここにある

どこでもない

たったひとつ

ここにある

心をもった存在

命という存在

在る喜びを

ここにある喜びを

いつか消えゆく存在なのだから

ただある

ここにある

今この瞬間

ここにある