きみのとなり

冷めた目



しばらく月を眺めてると
男の声が聞こえた


「あぁ暇~なんちゃする事ないやんね
奏真~女ほしーい」


「そこら辺の女捕まえてこい」


「いいと??じゃああの子ナンパしよー」



って声を聞いて目を向けると

男の人が走ってきた



「ねぇねぇ~俺と遊ぼっ
俺の名前、星也だよ~」


「え…」



ちょっと焦ってると

もぅひとりの男の人が
こっちにきた



「おぃ星也帰るぞ…」


「奏真待ってよ~

ねぇ名前何か教えて?」



「…………怜菜、五十嵐怜菜」



教えるべきかわかんなかったけど
かっこよかったから教えた



「怜菜ちゃん?!可愛い~遊ぼ」



「星也いい加減にしろ」

バチッ


「いってぇな…わかったよ
じゃあね怜菜ちゃん!!
また今度会ったら遊ぼ~」




そう言って歩いてった



その際、奏真って人が
何度か振り返った気がした




奏真って人は目が冷めてて

光がなかった
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