三つの月の姫君
(オレのために、なんてところを考えると、まだ首の皮一枚で繋がっているみたいだな)


 泣き疲れてほう、と息をつく青年。


 子供みたいだ。


 でも大人はいろいろだ。


 なんとか自分を取り巻く事象と折り合いつけて、生き延びるのだ。


「馬鹿だおまえは。いじけた大人になってか
ら気付いても遅いんだぞ。オレはどうしてか
わからないが、おまえに戦って欲しいんだ」

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