タイムリミット・2010



東京駅まで帰って来たが、何となくこのまま帰宅する気になれなかった。



やはり、一ヶ月近く連絡を取り合っていないとしても、最後に傍に居てほしいのは、彼女であった。



後4日。一緒に過ごしたいと言う気持ちが、僕の中で存在感をどんどん大きくしていった。



携帯を鳴らしてみた。



DREAMS COME TRUEの『未来予想図Ⅱ』が受話器から流れて来た。



一ヶ月前と代わってなかったので安心した。



やがて、留守電の案内音声に代わった。



彼女は僕には勿体ない器量だった。一ヶ月の間に 新しい彼氏が出来ても、おかしくはなかった。



『連絡下さい』とメールを入れた。






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