言わない。言えない。
ウソとホント。
アタシの脚が不安定に揺れて、空気を何度も何度も蹴る。
ナオトの髪が、アタシの肌を撫でる。
なんてキレイな。反則。
布がすれあう音。
ベッドのスプリングが、不規則に笑う。
空気は味がしない筈なのに、甘くて。
「…んっ…、あぁ…んっ」
アタシのとは思えないくらい高い声。声がかすれる。
「やっ、…だ…、もぅ…ダメだょ…」
嫌なんて嘘。ダメじゃない。
「…壊れるから…」
それも違う。
だって壊して欲しいくらい。
心臓の音がどんどんシンクロして、あたしは一瞬だけ消える。
幸せ。
でも、好きな人と付き合う人はイコールじゃない場合もある。
だってアタシは彼女じゃない。
正しくは彼女、だったの。
ナオトの髪が、アタシの肌を撫でる。
なんてキレイな。反則。
布がすれあう音。
ベッドのスプリングが、不規則に笑う。
空気は味がしない筈なのに、甘くて。
「…んっ…、あぁ…んっ」
アタシのとは思えないくらい高い声。声がかすれる。
「やっ、…だ…、もぅ…ダメだょ…」
嫌なんて嘘。ダメじゃない。
「…壊れるから…」
それも違う。
だって壊して欲しいくらい。
心臓の音がどんどんシンクロして、あたしは一瞬だけ消える。
幸せ。
でも、好きな人と付き合う人はイコールじゃない場合もある。
だってアタシは彼女じゃない。
正しくは彼女、だったの。