オリヴァー・ジョーンズの事件簿
ん〜、元が綺麗好きだから、妥協できなくて、でも、あの薄汚いゴキの温床みたいなのを、ピカピカにするのやりがいがあったなぁ。

などと、考えていると、スーパーと事務所の中間地点まできていた。
何か考えながら、歩くと、意外に早くつくものだなぁと、のんびり考えていると、後ろから殺気を感じた…。

なんだ!この泥沼に足を踏み入れてしまった用な不快感。

このまま泥沼に引きずり込まれるんじゃないか?と、不安と恐怖が入り交じる。

こういうの街中で感じるか?

しかも、ここは人通りの多い繁華街。
なぜ、そんなものを僕にあてるのか、理由がわからないし、するようなやつがいるほど、この街に私怨はない。


だけど、なんだろ?なんか値踏みされてるような感覚にも似ている。

だれだ?こんなことするやつ…。
「おい。和也」

聞き覚えのある声が聞こえた。
この声は…。

「所長…っすか」

僕の少し目線の下に金髪で、目付きの悪い少女がいた。
その吸い込まれそうなオーシャンブルーの目が、少し寂しさを感じさせる。

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