オリヴァー・ジョーンズの事件簿
その後、世論からは「とても人間に扱える代物ではない」とか、「人命に害はないのか?」などなどの批判を国は受けるのだが、また別の用件だ。

今、重要なのは私はなぜ、この状況を夢で見ているのか?ということなのだ。

この時の夢は見ることなど、最近は見ることがなくなったのに。


夢のなかで私はこんな冷静に考えていると、横に見たことのない男の顔が私を見ている。

「やっと見つけた。S級汚染者。」

と低いドスの聞いた声と共に私に近づいてくる。
顔はフードを深く被っていてわからない。
だが、これは何者かによって、私の夢に侵入されたということだ。

ふん…小賢しいな。

「レディの夢に許しもなく入るなんて、男の風上にも置けないやつだな。」

と挑発してみたが、あまり効果はなく、ゆっくりとこちらに近づいてくる。

人の夢への侵入は難易度の高い技術がいるはずだ。私の意識の中といえど、簡単には排除はできまい。

ならば、簡単なことだ

目を覚ますとするか。

「バイバイ。無礼な侵入者。」
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