あなたに出会えて。

出会い

『あ!どうしよう。。。。私の大事なくまさん・・・落としちゃった・・・・・。』
「だいじょうぶ。僕が探してあげるよ!!」

あの頃は、まだ幼かった。

「あ!かなちゃん!あったよ~~!!僕、とってくるね!!」
『ありがとぉ!!』

道路の向かい側に落ちていたくまのキーホルダー。
きらきらしたストーンが付いてあるので、すぐ分かった。

「じゃあ!いってくる!」
『うん!っあ!!空君!待っ・・!!』

キキーーーーーッ

『・・・っそっ・・・・』
『空君!!!!!』


ピピピッ


『・・・また・・・・はぁ・・・・。』

またあの夢を見た。
これでもう、何度めだろう。

ピロリンっ
『彩香からだ・・・』

『はい・・・』

「あっ加奈?いま何時だと思ってんの!!!早く降りてきな!!!」
『えっ!?うわっこんな時間!!!』

時計を見ると。

8の所に長いはリが指していた。

私は急いで制服に着替え、朝食も食べずに外へ出た。

『ごめん。寝坊した・・・』
「はははっ。そうか~。それじゃあ、私を長時間待たせたお詫びに、何かおごってもらおうかな???」
『ここはジュースで勘弁!!』
「いや~~・・・ここは、お昼でもおごってもらおうかな?安いの~」
私達は、そんな話をしながら学校への道を歩いていた。

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