013★




私は、その後

佐田君に電話をかけた。


『あ、佐田君?返事なんだけどね。』

『うん。』





『ごめんね―――。』



『アハハ、やっぱりか?

 やっぱ、俺じゃ無理だな…。


 ありがとう、日奈川さん。』

『うん。バイバイ。』

『バイバイ。』


佐田君は、怒るでもなく

あっさりと理解してくれた。


ありがとう、ありがとう―――。
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