013★
そっから後は覚えていない。
展開が早すぎて。
たった数分であんなに大勢の男達を、たった一人のヤンキー少年が倒しちゃうなんてぇっ…。
そっ、そそそそそ、想定外だってば!
少年は、倒し終わるとひとつため息をついて
振り返った。
大変!
ヤンキー…だよ?
何かされるかな!?
逃げなきゃ!
でも、足がすくんで
動かないよ…。
『う…あっ。え…、あの…。
うっ…、うっうっ…。』
涙が出た。
怖くて…。