013★
私は、ハルヤとハルヤの手を掴んでいる男の人の間に入ってバッと手を広げた。

「違うんです!

 ハルヤは、悪くないんです!

 ハルヤ…、ハルヤは!

 昨日だって、変な人から守ってくれました。
 だから、不良なんかじゃありません!」

私が、なみだ目でそういうと

ハルヤの手を掴んでいた男の人は、咳払いをした。
「まぁ、今日はこの少女に免じて見逃すが…。

 何かあったらすぐかけつけるからな!

 覚えておきなさい。

 それに、早く帰るように。」

「はい、ありがとうございます!」

「ありがとうございます!」


そう言うと、パトロール隊は去っていった。


「ほーっ、良かったぁ!」

私は、ペタンとしゃがみこんだ。
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