理想の恋人−上司との恋愛事情−
片手を伸ばしてきてあたしの手をギュッと握ってくれる水谷リーダー。



そのぬくもりから本当に軽蔑していないって伝わってくる。





「お兄ちゃんって言っても血が繋がってないんですよ。あたしが中学の時に母親が再婚して、お兄ちゃんは父親の連れ子なんです」


「そうか、幸せに育ってきたんだと思ってた。お前は正直者で一生懸命で真っ直ぐだからな」


「幸せな家族だったんだけどな…お父さんもお兄ちゃんもすごく優しかった」





本当のお父さんの事は記憶になかったから、お父さんもお兄ちゃんも出来てすごく嬉しかった。



ほんとにふたりとも優しくしてくれたし。






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