理想の恋人−上司との恋愛事情−
有美加は『大丈夫だよ』って言ってくれて、俺は引き寄せて抱きしめた。



助手席との距離がもどかしくて、それでも少しでも有美加に触れていたかった。





「俺の親…母親が……人を殺めた」





俺の腕にソッと手を置いた有美加。





「俺が小学5生の時に家に強盗が入ってな…親父が刺されて母親が俺を助けるために、強盗犯を殺した」





今でも覚えてる家の中が血で染まった事を……。






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