らぶきゅん【続】
あたしはあたふたしながらケータイを取り出し、救急車を呼ぼうとした。
あっ、でも一応泰介くんにも言わなくちゃ。洵介先ぱいが誘拐されたって。
うんっ、と頷きドアを開けようとした。すると
キィ…
ドアが開いた。一瞬にして背筋がゾッとした。ゆ、幽霊?!もしかして誘拐犯!?
「…何つー顔してんだよ」
でも、目の前には幽霊でも、誘拐犯でもない…あたしの愛しの愛しのダーリンが立っていた。
「し、洵介先…うわーんっ」
あたしは叫びながら洵介先ぱいに飛びついた。…いや、飛びつこうとした。
「や、やややめろっ!!」
洵介先ぱいは間一髪で逃げた。逃げなくてもいーのに・。
「なんで逃げるんですかー?」
「俺も聞くけど、なんで人の部屋にいるんだ?」
「洵介先ぱいのお見舞いですっ♪あたしに会えなくて死んじゃわないようにっ」
「そんな見舞いいらねーから」