らぶきゅん【続】





「…溶けてる」


「はい?」


「冷凍モン、溶けてんじゃん」


あたしは再びスーパーの袋から広げたアイスや氷を触ってみた。


…う、うわぁ


「日当たりがいいところに置いてるから当然。な、食べる気なくなるだろ?」


「…そ、ですね」


あたしは力なくアイス達を見つめた。せっかく買ったんだけど…仕方ないっか。


「ま、氷はまだ使えるだろ。それにアイスも冷やせば食える」


「氷…使うんですか?」


「使わねーとなんで買ってきたかわかんないだろ?」


やーんっ。洵介先ぱいったら!そして、洵介先ぱいは気だるそうにあたしの元へと歩いてきた。


あたしは、洵介先ぱいに少しばかり溶けた氷をプレゼントした。






< 23 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop