らぶきゅん【続】
「あ、暑いんですか!?…今からうちわで風送りますねっ!」
あたしは近くにあったうちわで、ベッドで弱っている洵介先ぱいに風を送った。
さっきと違ってかなりぐったりしてる洵介先ぱい。不安は募るばかり。
洵介先ぱい…苦しそう。死んじゃいそう。変われるなら変わってあげたいよぉ。
「…み…満か…」
「はいいい!何ですかぁ!!」
洵介先ぱいが口を動かした瞬間、あたしは素早く返事をした。
「…うるさ。……てゆうかそんな顔すんな」
「だ、だって洵介先ぱいがっ…」
「…ただの風邪だから。これくらいで…死なないし」
力なく笑う洵介先ぱい。洵介先ぱいが笑うなんてレアだけど、今はコーフンしている場合じゃない。