らぶきゅん【続】
あたしは、洵介先ぱいの(力ない)笑顔を胸に焼きつけ、看病に移った。
「本っ当に死なないでくださいね!?」
「……お前の想いが大きすぎて、死にきれないから」
「し、洵介先ぱい…」
「…お前こそ、いつもの元気はどうした?死にかけてるぞ」
「し…洵介先ぱいが心配で、元気なんて……」
元気なんて出ませんよ。
いつもはツンデレな洵介先ぱいがこんなにも弱っていているのに…あたしは元気が出るわけがない。
「み……つかわ」
「はいっ!何ですか?」
「……今日はありがとう、な」
洵介先ぱいの言葉を聞いた途端、突然自分の視界がボヤけてきた。
「……こ、氷やアイスに…それから……」
「いいです!全然いいです!だからゆっくり休んでくださいっ」
視界がボヤけてきた理由は、あたしの涙だった。