らぶきゅん【続】
泣くな泣くな。あたしはゴシゴシと涙を拭う。すると、洵介先ぱいの左手があたしへ伸びてきた。
「……泣くな、あほ」
あたしの顔に触れた洵介先ぱいの左手は熱で熱かったけど、あたしの顔も負けないくらいかなり熱くなった。
「しゅ…洵介先ぱ…」
「お前、顔赤いから」
「あ、赤くなるに決まってるじゃないですかぁっ!!」
ドキドキドキドキ。あたし全体が脈をうっている。熱のせいでおかしくなったのか、洵介先ぱいは微笑んでいる。
このままいたら…あたし…洵介先ぱいを襲っちゃいそう!←は?
「し…洵介先ぱいのおかげで、熱が出ちゃいそうです!!だから…あたし…帰りますっ」
洵介先ぱいを襲わないように、と慌てて立ち上がったあたし。
…………だったが……。