らぶきゅん【続】
「…………まだ帰んな…」
握られたあたしの腕。苦しそうにあたしを見ている洵介先ぱい。あたし…とろけちゃいそう。
「…あ、そそそそういう意味じゃねーからっ!ただ、し…静かになるから…その…」
「帰りませんっ!!」
「へ?」
「洵介先ぱいに帰れと言われてももう帰りませんからねっ!!」
こんな洵介先ぱいを見せられたらあたしはこの部屋を出るわけにはいかない。
「……や、やっぱり…」
「さ、安心して眠ってください、洵介先ぱいっ。あたしはココにいますから」
起き上がろうとする洵介先ぱいを強制的に寝かせる。
「……」
洵介先ぱいはすっかり黙り込んでしまった。もちろん、顔を真っ赤にして。
あたしはそんな洵介先ぱいを眺めているうちにうとうとし始めた。