らぶきゅん【続】
Summerバケーション
「でねっ、香里ぃー!洵介先ぱいとねっ」
「……何回目だよ、その話」
洵介先ぱいを看病した次の日。あたしは電話で、昨日のことを香里に報告しまくっていた。
「もーぅ!あの夢でのボイスが現実だったらいいのにぃー!!」
「……ねぇ、そろそろ電話切っていい?あたしも暇じゃない…」
「ダメ!!でね、洵介先ぱいったら…」
それから2時間、延々と聞かされた香里であった。
「話聞いてくれてありがとう、香里ぃー!!」
「もう2度と電話しないで」
「えっ!!それは嫌ぁ…」
「…わかったから。切るよ」
香里との電話(真柚が一方的に話していただけ)を終え、ケータイをベッドに置いてカーテンを開けた。
高校1年生の夏休み。あたしの心はハッピーハッピーハッピー!
今年の夏は洵介先ぱいと一緒。これから先もずーっと一緒!!