らぶきゅん【続】
振り返らない紗菜さんの背中に、何度もバイバイをした。仲良くなれますようにって祈りながら。
「帰って課題でもしようかなぁ」
勉強+夏の暑さを受けたらきっとあたしの頭はパンクする。だけど紗菜さんを見ていたら、勉強しなくちゃなって思った。
「よし!大好きな洵介先ぱいにも会えて話せたことだし、家に帰って課題を終わらせようかっ!」
珍しく勉強することを決心したあたしは、太陽の光を浴びながら学校を後にした。
「ただいま〜!」
「早いわね。恋の勉強じゃなかったの?」
「今日の分はもう終わったの♪だから今から課題を終わらせようと思って!」
「ま…真柚の口からこんな言葉が聞けるなんて…どうしよう…お母さん感激しちゃうっ」
そう言って、エプロンで目頭をおさえ出したお母さん。