らぶきゅん【続】
「ちょっとぉ〜!実の娘にそんなにヒドイこと言うなんて〜」
「だって、真柚の毎日は洵介先ぱい祭りじゃない。勉強に身が入るとは思えな・い・わ」
「洵介先ぱい祭りは認めるけど、やるときゃやるもんねっ!」
「はいはい。あら、洗濯機が止まったかしら?」
パタパタとスリッパの音を立てながら終わりを知らせた洗濯機の元へ走り出したお母さん。
「も〜う!絶対に見返してやるんだから♪」
よし!と気合いを入れ直してマイルームへ向かったあたし。
「今日はいっちょ前に苦手な数学から手をつけようかな?いや!得意分野から片付ける手もあるじゃん」
そして、うんうん悩んだ結果、
「………ほら、やっぱりやる気燃料はもたないじゃない」
とお母さんが呟く始末になった。要するに、あたしは夢の世界へ旅立っちゃったわけだったの。