らぶきゅん【続】
「ほ、他には何か言ってなかった?真柚…愛してるとか浮気すんなよとか♪」
「残念♪一言もなかったわ~」
ニコニコしながら言うお母さんに少し苛立ちを感じたが、愛のパワーで抑えることに成功した。
「う~会いたかった~!!」
「かなり急いでたから、結構ギリギリだったと思うわ。それでも来てくれるっていい彼氏捕まえたわね♪」
「でしょ?洵介先ぱいにゾッコンでよかった♪」
すっかり気分が良くなったあたしは、お母さんにウインクまで飛ばしていた。
「ほら、課題しなさい」
「うん!愛のパワーで乗り越えてみせる!!」
あの洵介先ぱいが来てくれた。会えなかったけど、それでもわざわざ来てくれた。これって彼女が定着してる証♪あたしも洵介先ぱいの愛に応えられるように頑張らなきゃ!
その日は頭がおかしくなったように課題に没頭していた。あたしの力の源はやっぱり洵介先ぱいの言動なんだよね♪
洵介先ぱいも同じだったらいいのに~!もしかしたらもうあたし一色に染まっちゃってるのかも!?
「キャ~!」
もちろん、課題中も洵介先ぱいとの妄想は続いていたんだけどね♪
「買い物行ってきま~す♪」
スキップをしながら空を見上げる。洵介先ぱい、合宿頑張ってるかな?倒れてないかな?他の女に近寄られて浮気してないかな?
「あ~!やっぱり一緒に行って、専属ボディーガード役するんだった!」