らぶきゅん【続】





え?お母さんが用意してくれているなんて。


「明日お母さん誕生日だっけ?プレゼントでもねだってる?」


「あんたじゃないから。それに誕生日でもなく普通に母親として準備したのよ」


いつも、洵介先ぱいのことを耳にたこってくらいに聞かされているはずなのに、こうやって温かく支えてくれるのがお母さん。やっぱりあたしのお母さんだ。


「で、どうする?着ないならあたしが着るわよ?」


「いや!お母さんは着なくていいと思うんだけどな~」


「あたしもまだイケるんじゃない?ほら♪」


ウインクをしてあたしを見るけど、ごめんねお母さん。ちゃんと自分の年齢を受け入れた方がいいと思うよ。


「香里に聞いてみるから」


そう言って、ケータイを取り出して香里に連絡をした。


「あ、香里?」


『何。昼寝の邪魔しないで』


あら、かなり不機嫌だこと。


「明日の花火大会一緒に行かない?」


『は?誘う相手間違ってるよ?これ、間違い電話?』


「合ってるって。実はさ、愛しの洵介先ぱいが」


『あ、もう別れたの?早かったわね』


人の話聞いてよ!!


「違う!まだ彼女だもん!それでね、洵介先ぱい合宿だから…」


『独り身のあたしを誘った、と』


まぁそうなっちゃうね☆




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