らぶきゅん【続】
「で、香里ちゃんは着ないって?」
「うん。せっかくおそろコーデにしたかったのに」
「残念ね♪てことで浴衣はあたしが」
「着なくていいの!あたしが来年着てやるもん!」
来年の夏は洵介先ぱいと行けるはず。引退してると思うし、進路の方も落ち着いてたら…いや、気分転換に連れ出すの!
「来年まで続いてるかしら?」
「あたしの愛の大きさを知らないでしょ?」
「あんたはともかく、洵介先輩が問題よ。ナイスバディなお姉さんに食べられて合宿から帰ってくるかもね♪」
そして鼻歌を奏でながらキッチンへ向かったお母さん。
な、ナイスバディなんかに負けないもんね!あたしだって十分ナイスバ…ナ、ナイスなんだから!
「よーし!今夜は勝負よ!」
その日の夜、満川家の娘・真柚の部屋では、一夜限りの筋トレが行われたのだった。ヤキモチからくる筋トレであるが、効果は何も得られなかった。