らぶきゅん【続】
追いかけっこの花火大会☆
「真柚~起きなさい。何時だと思ってるの?」
せっかくいい眠りにはいっているというのに、お母さんの声が聞こえてくる。
「ん~まだ5時~…」
「そうね、夢の世界はそうかもね。でも現実はもう15時よ!」
「ん~そうなの~15時…」
まだ15時じゃん。そう思って再び眠りに入ろうとした、が…
「は!?15時!?」
慌てて飛び跳ねてしまった。ベッドから落ちているケータイの画面を見ると『15:05』の文字が。さらに部屋の時計を見ても同じ。
「あたし、今日の出勤から帰ってきたら真柚がまだ寝てるんだもん。死んでるかと思ってビックリしたわ」
そう言ってホッとしたように部屋を出て行ったお母さん。
いや、あたし自身も驚いてる。だってこんなに寝たことないもん!早起きして洵介先ぱいの余韻に浸っ…
「うっ、痛っ!」
突然、腰の痛みに襲われた。え?何!?寝過ぎて腰が痛くなったの?と、同時に肩や首までも。
「え!?どうしよう…これって病気?」
一瞬にして脳裏には洵介先ぱいが思い浮かんだ。もう洵介先ぱいと一緒にいられなくなっちゃうの!?そんなの嫌だよ!
まだチューもしてないし、ハグも甘い言葉ももらってない!これからもたくさんの恋人達のイベントが待ちかまえているのに~!
パニックになりながらベッドを降りた時、何かを踏んでいた。おそるおそる見てみると…